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  1. 上市町議会 2022-12-01
    令和4年12月定例会(第2号) 本文


    取得元: 上市町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-12
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 議事の経過        ◆◆◆ 開   議   の   宣   告 ◆◆◆ ◯議長(堀田喜久男君) ただいまの出席議員は12名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。                               (午前10時00分)        ◆◆◆ 諸       報       告 ◆◆◆ 2 ◯議長(堀田喜久男君) 日程に先立ち、ご報告いたします。  玉井建設課長が欠席しております。代わって、金盛主幹が出席しております。  これで報告を終わります。        ◆◆◆ 議  事  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 3 ◯議長(堀田喜久男君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  これより本日の日程に入ります。        ◆◆◆ 議案第72号から議案第84号まで ◆◆◆ 4 ◯議長(堀田喜久男君) 日程第1 町政一般に対する質問並びに議案第72号 令和4年度上市町一般会計補正予算(第5号)から議案第84号 指定管理者の指定に関する件までの13件を議題といたします。               一 般 質 問 及 び 質 疑 5 ◯議長(堀田喜久男君) これより町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を行います。
     通告がありますので、順次発言を許します。         ────────────────────────             ◇  百  塚     怜  君 6 ◯議長(堀田喜久男君) 1番 百塚 怜君。              〔1番 百塚 怜君 登壇〕 7 ◯1番(百塚 怜君) 9月議会でも質問いたしました病後児保育について、新たにご提案申し上げます。  先日、子育て世代や地域の皆さんが驚かれるニュースがありました。それは、北島にある社会福祉法人上市保育園が令和5年度末をもって保育業務を停止、閉園されるというものです。理由としては、少子化の加速により持続可能な経営収益が見込めないときが遠からず来ると考えられ、体力のあるうちに事業を畳みたいからというふうに伺っています。これは上市保育園に限らず、他の民間保育所経営者の頭にもよぎっている懸念事項であろうと思われます。  前回質問前の打合せでは、病後児保育について、民間保育所単独サービスを充実することで利用者確保につなげてもらう必要があるので、町は付加価値のあるサービスの提供は控えたいというふうに言われました。しかし、既に我が町の保育を取り巻く情勢はその時期を脱していると私は考えています。民間がやりたくても、収支の見込みや人員確保の観点から手がつけにくい分野はどうしても存在します。その一つが病後児保育だろうと思っています。  病後児保育は恒常的な利用者が見込めません。利用が全くない日もあれば、利用が集中する日もあります。現在上市町内で病後児保育をされているのは1施設のみです。  そこで、私は、福祉課の協力を得て、厚生労働省雇用均等児童家庭局長から都道府県に通達された病児保育事業実施要綱という資料から、病後児保育施設設置要件等を調べてみました。すると、病後児保育において、まず設備として必要なのは、保育室及び児童の静養または隔離の機能を持つ観察室または安静室を有すること、そして調理室を有すること、事故防止及び衛生面に配慮されているなど児童の養育に適した場所とすることという3つの要件です。そして、職員については、利用児童おおむね10名につき1名の看護師等を配置し、さらに利用児童おおむね3人につき1名の保育士を必要としています。ちなみに、職員は原則常駐とされていますが、連絡を受けた看護師や保育士が速やかに出勤し業務に従事するなど柔軟な対応があれば、常駐を要件とはしないと明記されています。  我が町の保育施設の特徴に、各校区の公民館と極めて近い距離に保育施設が存在することがあります。私は、この立地が町主導の病後児保育サービス構築の要になり得るのではないかと思っています。民間保育施設では宮川、相ノ木、南加積、弓庄、町立では白萩西部がそのような立地になっています。  今回私が提案したいのは、上市在住児童を優先とする病後児保育サービスの構築です。まず、保育士、看護師の病後児保育チームを結成します。そして、保育室が余っている保育所に関しては、その空室を病後児用の保育室として登録、病後児用の保育室が足りない保育所においては、隣接する公民館の一室を病後児用保育室として確保・登録しておきます。町内児童の保護者から病後児保育の利用希望があれば、その児童の居住地近くの保育所あるいは公民館に病後児保育チームが赴き、保育を行うというものです。  病後児保育の保育士、看護師は福祉課所属とし、病後児保育のない日は別な業務に従事してもらう、あるいは民間事業者にこの形態を提案・委託する道もあるかもしれません。  病後児保育のネックは、保育士と看護師の人員確保の困難さ、専用保育室確保の困難さです。しかし、今提案した方法を取り、地区をまたいで町全体へ動けるチームがあれば、各保育所で病後児保育のための人材を配置するよりも格段にコストが抑えられます。また、各保育所の空いている保育室や公民館の一室を事前に病後児保育室として活用できれば、大きな設備費も不要と思われます。公民館も病後児の利用がなければ、近所の未就学児童の遊び場として活用できれば、子育て世代にとって親しみのある場所になると考えます。  この提案、様々な法律や制度の縛りがあるかと思いますが、果たして法的に実現可能でしょうか。福祉課長の答弁を願います。  次に、産後ケアについて伺います。  誠に残念ながら、かみいち総合病院は2022年10月をもって分娩業務を停止しました。停止の理由には助産師不足があります。また、昨今は高リスクの妊婦が増えており、周産期医療は安全性の確保が最優先課題となっております。仮に現時点で助産師の人数が確保できても、連携する他の診療科の医師や設備が不十分だと聞いています。さらに、数年後には医師の働き方改革も開始となり、現在の医師1名だけの体制では分娩業務の継続が困難であるなど、分娩業務の停止には幾つもの要因が重なりました。  分娩業務停止が目前に迫ったあるとき、かみいち総合病院でお産を続けたいという熱意を持って私に相談に来てくれた現場の助産師さんたちがおられました。何度か話合いや他県の事例を調べるなど勉強会も実施しましたが、結局、さきに述べた周産期医療の安全面に関わる課題が障壁となって、実現性の高い提案を町長に届けることはかないませんでした。結果、その助産師さんはお産に携われる町外の施設へ移られると聞いています。これまで上市町の産科医療を、身を粉にして支えてきてくださった方々が町外へ流出してしまうことは大変残念であり、自身の力不足にもふがいなさを感じます。  一方で、産科医師には、これまでに引き続き出産前後の検診などを行い、妊産婦さんに安心して上市町で過ごしていただけるようフォローしてもらっています。助産師の方々には、産後の身体面、精神面のケア、いわゆる産後ケアを重点的に行ってもらうと聞いております。  設計会議には、助産師、看護部の幹部、病院幹部、福祉課所属の保健師等も参加しているとのことですが、どのような形であれ、助産師の視点から見て安全性が十分に確保できるケアかどうかであることが大変重要だと思っています。ケアの対象になるのは、ママはもちろん、乳児も含みます。小さな命が関わってきます。院内の助産師だけで安全・安心に思える体制をつくれるのでしょうか。  そこで、病院事務局長に質問いたします。  産後ケアを福祉課、病院でそれぞれ独立して行うのではなく、例えば病院所属の助産師を福祉課へ派遣し、福祉課の保健師さんたちと協働していただくというのはいかがでしょうか。これはマンパワーの集約、安全性の担保、専門職の独立性の確保、意思決定の迅速化につながり、より適切なサービスの創設が可能になると考えます。さらに、上市町内民間宿泊業者等も活用し、医療・福祉・民間の3者連携のサービス構築なども可能になるかと思われますが、いかがでしょうか、答弁を願います。  最後に、自治会管理の公園について、町長の見解を伺います。  我が町には随所に住宅地域があります。住宅地域の造成においては、総面積に対して一定の割合を満たす面積の緑地あるいは広場の確保が義務づけられています。つまり、大きな住宅地域ほど大きな緑地、広場を持っています。  ところが、昭和から平成にかけて造成された団地には、地面は土のまま、遊具は老朽化、遊ぶ子どももおらず、雑草だけが生えるというありさまになっている場所も見られます。私の住む森尻団地においても、そのような公園があります。  4つの班、80世帯ほどで管理することになっている公園ですが、数年前に老朽化した遊具を町に撤去してもらいました。今は雑草だけが生えています。町に表面の土を削っていただいたこともありましたが、雑草は幾たびも生えてくるので、住民がただ草むしりをするだけの場所になってしまっています。日よけもないので、夏は暑過ぎて子どもも遊べません。  遊具設置の補助金で追加設置された自治会公園もありましたが、仮に遊具を設置しても安全性担保のため、ガイドラインに沿った定期的な保守点検の実施や責任所在などハードルが高く、一自治会だけで遊具設置というのは取り組みにくい環境になっています。  そこで、住民から、地面を舗装し、資源ごみ回収設備、防災設備をそろえた場所にできないかという意見が出て、見積りを取ってみました。舗装だけで約400万円です。防災用LED街灯マンホールトイレ、かまどになる防災ベンチなどの設置の意見もありましたが、全てを実現しようとすると、さらに数百万はかかります。町によると、防災関連の僅かな補助金と資源ごみステーション設置に関連した補助金がある程度でした。舗装に使える補助金はありません。  今後人口が減少し、公園の管理に必要な地域住民の手も減っていく時代です。町が自治会と伴走し、公園管理を補助していく姿勢があってもよいと考えます。  自治会管理の公園について各自治会から要望を吸い上げ、計画を立案し、年に数か所ずつ舗装等の補助をしていく体制をつくられれば、自治会が頭を悩ませることも多少は解消されていくのではないでしょうか。町長の答弁を願います。 8 ◯議長(堀田喜久男君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 9 ◯町長(中川行孝君) 私のほうから、公園のことについてお答えを申し上げます。  自治会が管理している公園の多くは、都市計画法に基づき、住宅団地造成時に整備されたもので、町開発行為指導要綱に基づき、住宅団地への入居が7割程度進むか、もしくは整備後3年を経過すれば、公園の敷地は町が引き継いだ。そして、維持管理地元町内会で行っていただくという条件で引き取っております。  ご提案の舗装費用等を補助する制度の創設につきましては、全町民や他市町村の方々も利用する都市公園、丸山あるいはあさひの郷公園とは違って、基本的に住宅団地内の住民の皆さんが利用する公園でもあります。そういう公園は数多くあるということで、新しい補助制度を設けることは難しいと考えております。  引き続き地元町内会維持管理を行っていただきたいと思いますが、老朽化した既存の遊具の撤去などについては、これまでどおりご相談に乗らせていただきたいと考えております。  住民の皆さんの要望は様々でございますが、自治体によっては、冬場の除雪については幹線道路以外しないという自治体も県内にはあります。どれを優先するか、住民の皆さんの生活を守っていく上で何を優先するかというのは、これはしっかりと皆さんで考えていく必要があると思います。  そこで、町内で防災設備を備えた公園というご意見もあったようでございますが、仮にその公園を防災公園という形で整備をしたいということであれば、これは、私、今回の議会で初めて聞いた話でございますからまだ調べておりませんけども、場合によっては、宝くじ資金を活用した、町内会での整備というのも可能かもしれませんので、そこら辺りはまた私どもでも調べさせていただきたいと思います。  いずれにしろ、通常の維持管理については町内会でお願いを申し上げます。 10 ◯議長(堀田喜久男君) 松波福祉課長。             〔福祉課長 松波敦子君 登壇〕 11 ◯福祉課長(松波敦子君) 病後児保育に関するご質問にお答えします。  現在、病児保育とセットではなく、病後児保育だけを実施している町内や富山市の保育園では、病気の回復期にある児童とはいえ、感染防止のため、保育所と完全に分離した別建ての施設で受入れを行っております。そのため、病後児保育を行う施設ごとに感染防止対策のための施設整備が必要になると思われます。  公民館の活用については、ふだんから高齢者の方が多く利用される施設であり、万が一児童の疾病に感染した場合には重篤化するおそれもありますので、徹底した感染対策を施さない限り、困難と思われます。また、公民館では給食の提供方法も課題となります。仮に近くの保育施設に給食の提供をお願いできたとしても、事前に食数を把握できないため、柔軟な対応を要請せざるを得ないことになります。  病後児保育の重要性、必要性は十分認識しており、ご提案をされたサービスはアイデアとして興味深く思いますが、保育士、看護師のチームを編成するためには、新たな人員確保が当然必要となるほか、病後児保育のニーズがないときの業務をどうするかも課題となります。そして、何より病後児を受け入れる施設での感染対策が不可欠なため、やはり専用の拠点を設けて、その施設に町内どこからでも病後児を預けられるようにすることが望ましく効率的であると考えております。  なお、病後児保育に係る国の補助金は、保育士と看護師の配置を条件としているものの、常駐を必要とはしていないため、基準額がかなり低く抑えられており、一定数以上の利用がなければ加算分も少額で、看護師1人分の人件費すら賄えない内容となっております。この背景として、クリニックと併設で病児・病後児保育を一体で行う前提で仕組みが考えられていると思われ、こうした点が、病後児保育が広がらない要因ではないかと感じております。  このため、補助制度の改善を国や県に対し要望していくとともに、当町における適切な病後児保育体制のあり方について腰を据えて研究していきたいと考えております。 12 ◯議長(堀田喜久男君) 黒田病院事務局長。            〔病院事務局長 黒田茂語君 登壇〕 13 ◯病院事務局長(黒田茂語君) 産後ケア事業に対する質問にお答えいたします。  町では、平成30年から、出産されたお母さんの育児不安を解消し、お子さんの健やかな成長を図ることを目的とした産後ケア事業を行っています。この事業は、産後5か月未満のお母さんと乳児にかみいち総合病院へ通所していただき、乳児に関する相談、沐浴、授乳等の指導、母体や乳房の管理などを行うものとなっています。  近年国において産後ケア体制の構築に力を入れている中、当町では、今般の分娩業務休止に伴い、産後1年未満のお母さんと乳児を対象とした新たな産後ケア事業の実施について、病院と福祉課で協議しているところであります。  ご提案の助産師派遣については、病院は町の組織であり、病院の助産師や町の保健師などが本来の業務に支障のない範囲で相互に事業を行えば、より事業が充実すると考えられるため、前向きに検討してまいります。  次に、民間宿泊事業者を利用した産後ケアについては、宿泊事業者との調整が不可欠であり、現時点では把握していない法規制の有無等も確認する必要がありますが、医療、福祉、観光面の連携による町の活性化も期待できることから、今後、福祉課や産業課と一緒に実現の可能性を探っていきたいと考えております。  なお、かみいち総合病院の産婦人科は、分娩は休止しましたが、妊娠された方の診療を引き続き実施しており、母乳外来なども行っていますので、他院で受診され、分娩された方でも、身近な医療機関としてお気軽にご相談いただければと思っています。 14 ◯議長(堀田喜久男君) 1番 百塚 怜君。 15 ◯1番(百塚 怜君) 産後ケアに関する答弁については、もろもろ前向きな内容をいただいて、ぜひ、分娩業務の停止という手痛いところはありましたが、分娩の前後のケアを充実するということで、町民の安心・安全を守れる病院であるよう努めていっていただければなというふうに考えます。  また、病後児保育に関しては、そもそもの制度設計がクリニックと併設したものを前提にしているという、私もちょっと勉強不足で、そこは把握しておりませんでしたが、なかなかに国や県に要望すべき項目が多い制度なのかなというふうに感じました。  やはり上市町内でも、ワーク・ライフ・バランスを重視して仕事は最低限に抑えたいという方もおられれば、フルタイムでばりばり働いて、どんどんキャリアアップしていきたいという女性、そういった方もおられます。若い進学されるような世代の方々からしたら、キャリアを積み上げていけるような環境のほうが恐らく町に残ろうかなというふうに思われるんじゃないかという、そういった記事も見かけたこともありますので、働きやすい町、子どもを育てやすい町というのをぜひどんどん目指していっていただきたいなというふうに思います。  それから、自治会管理の公園についてですが、原則、やはり自治会で、みんなで力を合わせてやっていくということですので、我が町内でもみんなで力を合わせてよい公園にしていけるようにちょっと声をかけていきたいと思います。  ただ、防災公園として整備を希望する場合、もしかしたら使えるものがあるかもしれないということでしたので、そこはまた詳しいことが分かり次第、教えていただければありがたいかなと思います。  それでは、以上で質問を終わります。  ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  廣  田  泰  三  君 16 ◯議長(堀田喜久男君) 6番 廣田泰三君。              〔6番 廣田泰三君 登壇〕 17 ◯6番(廣田泰三君) 通告に従いまして、質問いたします。  まず1つ目に、小学校、中学校の学校給食費の無償化について。  上市町はこれまで、学校給食については、第1子と第2子へはそれぞれ毎月1,200円の補助、そして第3子以降は無償化とする支援をされてきました。  そのような中、原油価格の高騰など世界的な物価の高騰や円安の影響などにより様々な食材も値上がりし、今年4月からは、小学校で400円値上げし月額5,200円、中学校では600円値上げし月額6,000円とされました。  そして、6月定例議会の補正予算において3,000万円余りの予算で、9月から来年3月までの期間、町内の小学校、中学校に通う全ての児童生徒の給食費を無償にするということで決定しました。今年度においては、財源は国の交付金を活用しての施策でしたが、大変すばらしい子育て支援であると思っております。  いろいろな物品の価格が高騰していますが、児童生徒の心身の健全な発達のため、安全で栄養価の高いおいしい給食をこれからも提供していただけるよう、切に願うものであります。  そこで、今年度実施中のこの小学校、中学校の給食費無償化を来年度以降においてもぜひ継続していただきたい。財源の確保に関し、いろいろと大変なこととは思いますが、現在の経済状況の物価高騰など、子育て世帯に対する支援策として実施していただきたく、牧田教育長に質問いたします。  次に、中学校の部活動の地域移行に関して。  中学校の部活動に関しては、教職員の働き方改革や競技種目の技術指導面の限界等の点で、国の政策にて本年度より地域移行が進められていますが、上市中学校では、今年度はカヌー部と硬式テニス部が地域に移行完了と伺っております。令和5年度にも幾つかの部が移行されるものと思います。  このように地域移行された場合でも、中学校の部活動という形態は変わらず、運営と日頃の練習等の活動は地域の指導者に任せる、いわゆる運営を委託するような形態として理解してよいのか。  中学校体育連盟等の大会や試合には顧問として教職員が同行するものと思われますが、活動と運営面が複雑化し、いろいろと課題も多いものと思われます。  地域移行は、学校部活動に対して地域の指導者が支援するという形態としてとらえていく場合に、従来からの技術面を中心に教えるスポーツエキスパートや地域の競技経験者が指導や活動の運営を担っていくものと考えられますが、人材の確保という点でも継続的、また多角的・総合的な支援が十分と言えないのが現状ではないかと思われます。  心身ともに成長期である子どもたちが安全・安心な環境の中で、運動や文化活動を生徒たちみんなが公平に楽しめるよう、外部の地域指導者は、部員と保護者、そして学校の教職員や部の顧問との連絡調整や指導助言を行わなければならないものと思われます。  これからは、身体的運動に対する知識と経験、スポーツ競技としての技術指導はもちろん、文化部であればその技術、そして技術以外のトレーニング法、栄養学、体調管理、女子特有の体調管理、身体機能、メンタル、生活面などの多岐にわたるものと考えられます。また、このように広い知識が要求されるものと思われます。  これまでもそうですが、指導者対象の研修会も開催されていくと思いますが、そう簡単には育成できるものではないと思われます。  そこで、スポーツエキスパートや地域の指導者が直接的に指導やフォローできない点を補助し、幅広い知識と経験を持ち、成長期にある子どもたちが健康的に活動できるよう、多角的・総合的な面をカバーできる専門家、例えばスポーツカウンセラーあるいはメンタルトレーニング指導士を導入することが必要になるのではないかと思われます。導入については、週一、二回または月何回か各部を巡回していく程度かと考えられます。  これらの点を牧田教育長に質問いたします。 18 ◯議長(堀田喜久男君) 牧田教育長。              〔教育長 牧田康博君 登壇〕 19 ◯教育長(牧田康博君) 最初に、学校給食費の無償化に関するご質問にお答えします。  学校給食費にかかる経費は、学校給食法第11条において、学校の設置者と給食の提供を受ける児童生徒の保護者がそれぞれ分担するように定められており、食材等に係る部分については、本来、保護者負担とされているところでございます。  そうした中、町では、平成23年度より子育て支援の一環として学校給食費を一部補助してきましたが、新型コロナ感染症蔓延の長期化、ロシアによるウクライナ侵攻や急激に進む円安による物価高、燃料費高騰などが子育て世帯の家計に及ぼす影響を鑑み、新型コロナ対応地方創生臨時交付金を活用し、児童生徒の学校給食費を令和3年度には3学期分を、令和4年度には2学期と3学期分を無償化したところであります。  しかしながら、来年度さらに物価や燃料費の高騰が進行することが予測されており、当然、給食材料費もこの影響を受けることになります。  少しでも保護者の経済的負担を軽減してあげたいとの思いはありますが、学校給食費の完全無償化の実現に向け、数千万円単位の新たな財政負担が必要となりますので、新年度予算編成作業において、町長、財政部局と協議していきたいと考えております。  続きまして、中学校の部活動の地域移行に関するご質問にお答えします。  国では、令和5年度からの3年間を改革集中期間として、全国的に、まずは休日の部活動の地域移行を進めることとしています。  一方、本町では、令和2年度の中学校教員の時間外勤務の状況は他市町村と比較して長時間となっており、中でも部活動指導にかける時間が他業務と比較して大きな比重を占めていました。生徒数もこの先急激な減少が見込まれることから、本年1月にスポーツや文化活動の関係団体で構成する上市町部活動のあり方検討会を設置し、部活動のあり方について検討を行ってまいりました。  以前からスポーツ少年団や中学校の部活動の指導において多くの地域の方々にご協力をいただいてきた経緯もあり、可能な競技については指導、そして大会引率、全てをクラブが行うという完全移行という方向で協議を進めてきたところ、本年5月には上市町カヌークラブが、7月からは硬式テニスの上市アシニスクラブが地域クラブとして発足し、この後5つのクラブが発足予定で、来年度当初には全部で7つの地域クラブとなる見込みでございます。  地域クラブの指導者へのサポートにつきましては、教育委員会内に地域クラブ推進協議会を設置し、会計処理や各種登録業務などクラブ運営への支援を行うとともに、富山県教育委員会が主催する運動指導者研修会への参加や、指導者として必要なパワーハラスメント防止等の研修会を企画するなど、安心・安全にクラブ活動が行われるよう支援に努めていきたいと考えております。  なお、スポーツカウンセラーのような専門家を導入してはどうかとのご提案ですが、中学校のクラブ活動におきましては、まず、先ほど申しましたとおり、会計処理や各種登録業務など、クラブ運営への支援を行う、そういった方が必要だと考えております。そちらのほうをまず優先して設置したいと考えているところでございます。 20 ◯議長(堀田喜久男君) 6番 廣田泰三君。 21 ◯6番(廣田泰三君) 答弁、ありがとうございました。  学校給食費の無償化については、この後、予算編成の中で検討というお答えでしたが、昨今のコロナ感染症またはロシアのウクライナ侵攻など、円安の影響で、世界的な物価高になり、経済状況が非常に厳しい。そして、小学校、中学校へ通う子育て世帯への支援としては、ぜひとも実現してほしいなとも考えます。
     県内では、朝日町が今年度、小学校の学校給食費の無償化を実施しており、6月には来年度以降の無償化を継続していく方針と発表されております。  今後は県内の他市町村でもそういった動きが少し出てくるかなと思いますが、子育ての支援策として、そして若者の移住・定住のPRとしても大変有効であると考えますので、ぜひとも実現してほしいと思います。  財源の確保も非常に大変かと思いますが、何とか実現していただきたく、ご検討をよろしくお願いいたします。  そして、中学校の部活動の移行についてであります。  部活動のあり方検討会ということでいろいろ審議されてきたということですが、私のちょっと勉強不足もありまして、あくまでも中学校の部活動という形態ではなく、独立したクラブとして運営していくということでしたが、将来的には指導者、関係者、そしてクラブを運営していくスタッフを育成していきたいということでしたが、運営面におけることや運営資金、そして指導者の報酬など、そして指導者を確保していくと。今後も非常に課題が多いかと思います。  何とか研修会、そして実地経験を積まれた指導者の資質が向上していけるよう、指導者の多方面にわたる知識、経験が確立されるまで、連絡協議会としての運営もしっかりしていっていただきたく、今後も中学校のスポーツ、部活動における支援をお願いしていきたいと思います。  それこそ中学生という非常に心身の成長といいますか、思春期の真っただ中で、友達関係、そして先生、あるいは親御さんとの関係、そして部の指導者との関係など、悩み事も多い年代であります。  そんな中で、親や先生あるいは指導者には話しづらい、いろいろ相談しづらい面もあるかと思います。ぜひともこのスポーツカウンセラー等の専門家の導入も今後も検討していっていただければと考えます。  生徒の体調管理、そして身体機能、メンタル、生活面など、成長期における子どもたちが健康に元気で活動できるよう、多角的・総合的な面をカバーしていく。そういったクラブ活動として運営していっていただければと考えます。  どうもありがとうございました。  質問は以上で終わります。         ────────────────────────             ◇  碓  井  憲  夫  君 22 ◯議長(堀田喜久男君) 11番 碓井憲夫君。              〔11番 碓井憲夫君 登壇〕 23 ◯11番(碓井憲夫君) 通告に従いまして、質問をいたします。  最初に、自然エネルギーの活用の質問をいたします。  温暖化の要因でもあり、今高騰が問題になって家計を直撃している、輸入に頼る石油、石炭、天然ガスへの依存を減らして、太陽光、水力、バイオマスエネルギー発電を促進しなければなりません。  小さな小川でも、緩やかな流れでも発電できる小水力発電が進んでおります。魚津市の北陸精機もこの開発で、どんどん海外に輸出をしております。ところが、富山県ではなかなか、上市でも使われない。こうした問題があります。  次に、子育ての応援の問題です。  今から20年前、当時の伊東町政は、今いろいろと問題になっている保育所の民営化により、財源が2,000万浮いたと。このお金を子どもに使おうと、県下に先駆けて第3子目の給食費の無料化に取り組みました。その後も、順次助成を拡大してきました。  中川町政も国の交付金を利用してではありますが、学校給食費の支援、県外在住の学生に支援金を交付するなど、子育て応援は県下でも注目されております。  今、止まらない少子化を克服するには、3人目を産み育てていただかなければなりません。それには相当の経済力が必要です。  3人目の学費は町で見ましょうということにできないか。日本の経済力、所得力、今から十数年前は世界でトップクラス、3番以内に入っていました。今はもうお隣の韓国にも抜かれ、昨日の北日本新聞の、富山県も来ていかれた伊藤惇夫先生の指摘では23番目です。お隣の、日本を抜いた韓国は、学校給食費はとうに無料、しかもそのことによって農業が活性化し、オーガニックも進んでいるそうです。どんどん、どんどん貧すれば鈍するという方向になっているんではないか。このことを心配するものです。  国民健康保険税の3子目の無償化。  子どもが生まれたら国保税が増える。このことについて、私は過去にも質問いたしました。そのときの答弁は、システムは変えることが困難だということで、できないということでした。  その後、どこで調べられたのか、国会議員団から、上市がこのような答弁をしたと。システムが政策に優先していると。これは問題ではないかということで、私どもに直接、東京のほうから連絡がありました。  やる気があるかどうか。システムの責任にしては、システムは子育てを妨害することになります。このことが東京の国会でも問題に、現になりました。  そして、第3子目の奨学金、これをぜひ充実、実現していただきたい。  今上市で給付型奨学金制度ってありますけれども、ほんの一、二名です、これは支給されているのが。しかも、そのときの成績によるということですけど、成績というのは18歳のときで決まるものではありません。一生を通じて、その人の価値が高まっていくものであります。  そういう点で、第3子の支給型奨学金。貸与型ですと、卒業して2万、3万払わなきゃならない。これが若者をまた苦しめ、少子化の原因に、悪循環になっているんではないでしょうか。  そして、上市は先駆的だと。この給食費の無償化、これもぜひ実現してほしい。  給食費については、先ほど廣田泰三議員の答弁にありましたので、それと同じなら、答弁の必要はありません。  以上よろしくお願いいたします。 24 ◯議長(堀田喜久男君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 25 ◯町長(中川行孝君) それでは、学校給食費の無償化の件からお答えをさせていただきます。  先ほども廣田泰三議員からご質問もございましたが、学校給食費の完全無償化の実現に向け、数千万円単位の新たな財政負担が発生するということで、この問題については新年度の予算編成作業においても慎重に検討をしたいと考えております。  ただ、私の、学校給食費の無償化を含む負担軽減に向け、新年度予算編成の中で大きな課題だと認識をしております。そういう意味では、今から作業を進めていく中で、この場で無償化を実現するとかしないとかという発言については控えさせていただきたい。大綱発表の時期に結論を申し上げたいというふうに考えております。  次に、国保税の3人目の子どもさんの均等割は町が負担すべきだというご発言でございますが、この問題については、過去、システムとかいろいろ申し上げたようでございますが、国保税そのものは目的税でございますので、今それを町が負担するというのは、公平性の観点から、いかがなものかというふうに考えております。  今まで子育て支援策として、いろいろ町単独でもやらせていただきました。先ほど出ました給食費についても、当初は1人当たり1,200円の助成からスタートして、去年、今年と、交付金を活用しての無償化もさせていただきました。インフルエンザの予防接種も、ほかのところに先駆けて、1人1回3,000円という対応もさせていただきました。  いずれにしろ、少子化に歯止めがかからない今日においては、一人でも多くのお子さんを産み育てていただきたいという思いから、1人目のお子さんから負担軽減を図れるような施策を増やしてきております。今年度においても、おむつの購入券の助成、あるいはベビーシッターの利用助成などを新たに始めさせていただきました。  これからも、子育て環境プロジェクト会議のご意見などを参考にしながら、さらなる充実に努めてまいりたいと思います。  重ねて申し上げますが、給食費あるいは高校生の医療費の無償化、さらには今ほどありました3人目のお子さんの国保税の無償化、いろんな要望があることは承知いたしておりますが、公平性、優先性をしっかりと慎重に判断してまいりたいと思います。  そこで、保育料の無償化についても、国は無償化と言って、国が100%その財源を負担するならいいんですが、国は2分の1です。あとの2分の1は県と市町村に負担しなさいと。こういう義務づけを図った上での無償化を実施しております。  国会でも成立しました子育てのための、妊娠から出産に至る5万円、5万円の合計10万円の問題についても、国が3分の2、残り3分の1は県と市町村で6分の1ずつ出しなさいと。こういう、いろんな面での新たな負担も発生してきております。  そういうことも考えながら、給食費の無償化については、新年度予算編成の中での最大の課題として認識しておりますので、また結論が出次第ご報告する機会もあるかと思います。ひとつご理解をいただきますようにお願い申し上げます。 26 ◯議長(堀田喜久男君) 牧田教育長。              〔教育長 牧田康博君 登壇〕 27 ◯教育長(牧田康博君) 3人目の子どもへの奨学金支給に関するご質問にお答えします。  町では昭和31年度から給付型の奨学資金制度を実施してきましたが、平成28年度には高等学校や大学等に就学する子どもを持つ家庭の経済的負担の軽減を図るため、貸与型の奨学資金制度を追加で導入しました。  奨学資金の内訳として、給付型では、高校で月5,000円、短大、県内大学等で月8,000円、県外大学で月1万円としており、貸与型では、県内大学で月3万円、県外大学で月4万円としております。  奨学資金の支給または貸与を決定する際は、世帯構成が認定所得基準に反映されることとなっておりますので、多子世帯への一定の配慮がある仕組みとしております。  なお、貸与型の奨学金は、大学卒業から15年以内に全額を無利子で半年賦の均等払いにより返還することとなっておりますが、定住人口の増加を図るために、本町に引き続き居住し、前年度の町民税の滞納などがなければ、1年ごとに年間の返還額の半額を免除する特例も設けているところです。  奨学資金の支給は、教育基本法第4条第3項により、経済的理由により修学が困難な者に対して、教育の機会均等を図るために行わなければならないと定められていることから、無条件で第3子へ支給することはできないものと理解しております。 28 ◯議長(堀田喜久男君) 轡田町民課長。            〔町民課長心得 轡田勝弘君 登壇〕 29 ◯町民課長心得(轡田勝弘君) 議員ご質問の再生可能エネルギーの活用促進についてお答えします。  近年、二酸化炭素等の温室効果ガスによる地球温暖化が原因とされる気候変動の影響により世界各国で甚大な自然災害が頻発し、我が国においても毎年のように大型で強い台風や豪雨災害が多発し、夏季には酷暑が連日続くなど、住民生活にも大きな影響が及んでいます。  当町では、平成29年に第2次上市町環境基本計画を策定し、庁舎や小中学校への太陽光パネルの設置や環境配慮型照明の導入、防犯灯のLED化、若年世帯の住宅購入の際の太陽光発電システム設置への助成など様々な施策を実施してまいりました。  こうした中、2020年10月に政府が表明したカーボンニュートラル宣言により、脱炭素社会の実現に向けた政策を強力に推進する方針が掲げられ、脱炭素に向け社会全体で取り組むことが求められるようになったものであります。  このため、来年度に、小水力発電を含め、再生可能エネルギーを最大限導入するための計画の策定や再生可能エネルギー導入に係る可能性調査等を行い、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにするために、太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーの導入を促進してまいりたいと考えております。  脱炭素社会を実現するためには、行政のみならず、町民、団体、あと事業者も一体となった取組が必要です。議員各位のご支援、ご協力をよろしくお願いします。  以上です。 30 ◯議長(堀田喜久男君) 11番 碓井憲夫君。 31 ◯11番(碓井憲夫君) 答弁、お疲れさまでした。  非常に今の中川町政は堅実で真面目で正直で努力もしておられるというのは評価をしておりますけれども、慎重さが優先すると、結果的に弾みができないし、面白くないと。面白おかしくやるものではありませんけれども、やっぱり大胆な挑戦というものが必要ではないかなということが求められます。  私が、今大分改善されましたけど、今から十数年前、滑川からこちらに若い夫婦を、住宅のお世話をしました、土地から大工さんまで。その人はそのとき3人、5人子どもを持たれて、滑川からこちらへ来られて、滑川との違いをいろいろ指摘されました。  まず、学校給食。地場産、オーガニック。それと、保育料の無償化。また滑川へ帰りたくなったと言われまして、私は滑川の例を挙げて、改善を質問したことを覚えております。相当改善はされました。  今この上市町にも、なかなかの若者が、これは企画課中心のおかげさまですけども、活力ある若者が上市に移住してきております。アメリカの大学を出て、発想も馬力も違います。今上市でうちを建てて、保育園児を育てております。最近また、こちらで新たに産み育てている若者も移住者でおられます。  こういう地道な上市の発想と努力は、私は、あれも駄目、これも駄目と言うつもりはないので、いろいろ評価ができております。  今の学校給食でも、今回でも、僕の前に廣田泰三議員から質問がありました。やはり住民の要望をよく聞いて、それをどう政策化、実現化していくか。私らの声は住民の声なのです。その姿勢で、ぜひ実現に努力をしていただきたい。  もちろん私ども議員も、ここで指摘だけではなくて、一緒にどう小水力発電をやるか。北陸電力の歴史の本を図書館でひもといたら、大岩にも、北陸電力はかつて水力発電所を造っておりました。どういう理由でこれが撤退したのか分かりませんけれど、富山県は、この上市もそうですけど、全国一水が豊富な地域なんです。  ですから、水力発電所も多いし、アルミ産業も富山県が発展しているんです。全国一豊富な水が川に流れている。ここから遠くに見える薬師岳、あの水も富山県に来ているんです。これを利用して小水力発電を、私も頑張りますけど、ぜひ実現していただきたい。  以上で答弁を終わります。  どうもありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  酒  井  桂  之  君 32 ◯議長(堀田喜久男君) 12番 酒井桂之君。              〔12番 酒井桂之君 登壇〕 33 ◯12番(酒井桂之君) 通告のとおり2件の質問をいたします。  初めに、12月定例会の提案理由説明で令和5年度予算について、新型コロナウイルス感染症対策や少子化対策、超高齢社会への対応、公共施設の老朽化や光熱費の高騰による維持管理費の増加などが見込まれることから厳しい予算編成になるとし、子育て支援の充実と移住・定住の促進を核に施策を推進するために財源確保と歳出削減に取り組むと述べられております。  そこで、1)令和5年度の予算編成をどのようにするのか。2)主なプロジェクト事業をどう考えているか、中川町長にお尋ねいたします。  次に、上市駅のにぎわいについて質問をいたします。  昨年11月に上市駅開設90周年記念プロジェクト事業が盛大に開催され、上市町として初めてクラウドファンディングの取組で温かいご支援があり、盛大に終了しました。  上市駅は今年で91年、他の市町村をつなぐ唯一の公共交通機関の拠点として、以前はスーパーマーケットや本屋、飲食店、2階にボーリング場など、現在のショッピングセンターのような存在で活気に満ちていました。  時代の移り変わりやコロナ禍の中で人の往来が減少し、以前のにぎわいや交流が減り、活気がなくなっているのが現状であります。現在は、上市駅、上市町観光協会、パン屋さん、JAアルプス農業協同組合、タクシー会社があり、駅を利用している人は限られている状態であります。  そこで、上市駅のにぎわいについて、1)上市駅が交流・にぎわい・往来の拠点の場となるために、今まで継続して取り組んできたことは何か。今後の予定はどうなっているか。2)上市駅のにぎわいについて、町民からの要望をどのように把握していくのか、碓井企画課長にお尋ねします。  3)上市駅の一般駐車場不足をどのように解消していくのか、建設課長にお尋ねいたします。  4)にぎわいをつくるために上市駅の空き店舗に飲食店などを誘致できないか、酒井産業課長にお尋ねします。  5)といたしまして、上市駅のにぎわい創出を、駅の所有者であるアルプス農業協同組合と鉄道を運行している富山地方鉄道に呼びかけることができないか、中川町長にお尋ねいたします。  これで質問を終わります。 34 ◯議長(堀田喜久男君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 35 ◯町長(中川行孝君) 最初に、予算編成に関わるお尋ねにお答えを申し上げます。  当町の令和5年度当初予算につきましては、歳出面において、新型コロナウイルス感染症対策や少子化対策、超高齢社会への対応に加えて、公共施設の老朽化や光熱費など高騰する状況の中での維持管理費の増加が見込まれることから、厳しい予算編成になるものと推測しております。より一層の財源確保と歳出削減に真摯に取り組み、限られた財源を重点的かつ効率的に配分してまいりたいと考えております。  主なプロジェクト事業につきましては、喫緊の課題であります人口減少への対応として、引き続き子育て支援の充実や移住・定住の促進を核に取り組んでまいる所存であります。また、企業誘致を推進するために大坪地域工業団地の詳細設計に取り組み、アクセス道路となる大坪南線の改良工事を進めるほか、2年目となります保健福祉総合センターの改修など、公共施設の長寿命化も計画的に実施していくこととしております。さらに、温暖化への新たな取組として、全庁的なSDGsの推進体制を構築するとともに、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、当町における再生可能エネルギーを導入するための計画策定にも取り組んでいきたいと考えております。  次に、上市駅のにぎわいについてでございますが、上市駅舎のハード整備に関しては基本的に駅の所有者であるJAアルプスや富山地方鉄道が判断することであると考えておりますが、資材費の高騰や厳しい経営環境が続いている現時点では、ハード整備を考える余裕は非常に難しいところであろうと推測をしております。  このため町としては、恒例となった上市えきなか古本市の開催や昨年度行った上市駅開設90周年記念事業などソフト事業の実施に力を入れてきたところでありますが、その際には、JAアルプスや富山地方鉄道をはじめ、観光協会や商工会等にも協力を呼びかけて行っております。  JAアルプスや富山地方鉄道が上市駅舎の建て替えを検討に入るまでは、当分の間、駅構内でのイベント開催を中心に、にぎわいの創出に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきますようお願い申し上げます。
    36 ◯議長(堀田喜久男君) 碓井企画課長。             〔企画課長 碓井秀樹君 登壇〕 37 ◯企画課長(碓井秀樹君) まず、上市駅を交流・にぎわい・往来の拠点とするための取組についてお答えいたします。  町では、まず観光案内所を駅構内に設置することで、上市駅を町外との交流の拠点としてこれまで位置づけてきたところであります。  今年で5回目を数えた、毎年11月に開催される上市えきなか古本市では、町営バスの乗車を無料にしたり、鉄道を利用して来場された方へ古本市で使用できる割引券を配布するなど、上市駅のにぎわい創出に積極的に取り組んできております。  さらに、昨年11月には富山地方鉄道上市駅開設90周年記念事業として「地鉄と上市駅とあのころ」と題しました写真展の開催や駅構内のベンチのリニューアルを行いましたが、そのほかにも、町観光協会が駅ピアノを設置したり、町商工会青年部が寄せ書き電車の運行事業を実施するなど、町が一体となってイベントを盛り上げたところでございます。  このイベントには、上市駅を大切に思う大勢の方々から支援金が寄せられるとともに、町内外から多くの来場者が上市駅を訪れ、駅との思い出を振り返り、改めて上市駅の大切さを共有する機会になったものと受け止めております。  町としましては、今後も富山地方鉄道をはじめ、コミュニティバスやタクシーといった公共交通機関を維持するための支援を継続し、さらなる利用促進を図って、町外との往来の拠点である上市駅を守っていく所存であり、産業課や観光協会とも協力しながら、人が集い、にぎわう事業にこれからも積極的に取り組んでまいります。  続きまして、上市駅のにぎわいの創出に関する町民からの要望の把握についてお答えいたします。  町では、定期的に町民へアンケート調査を行っております。直近の例で言いますと、令和元年に第8次上市町総合計画とまち・ひと・しごと創生総合戦略の策定に係る町民アンケートを行いました。その中で交通政策に関するご意見、ご要望をお聞きしたところ、住民参加型の公共交通を考えるイベントを求める意見があったことから、昨年度に富山地方鉄道上市駅開設90周年記念事業を開催したほか、駅構内の待合環境の改善を求める声への対応として、待合ベンチのリニューアルやバスステーションへの誘導看板の設置などにも取り組んできたところでございます。  また、来年度には上市町地域公共交通計画の策定に係る町民アンケートも行う予定としておりまして、上市駅を拠点とした公共交通に関する要望等もお聞きしたいと考えております。  今後も町の様々な計画策定のタイミングや町内の企業、団体が集まる会議等を活用しながら、上市駅のにぎわいづくりに対する町民ニーズの把握に努め、できる限り町の施策に反映してまいりたいと考えております。 38 ◯議長(堀田喜久男君) 酒井産業課長。             〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕 39 ◯産業課長(酒井紀明君) 上市駅内への飲食店の誘致に関するご質問にお答えします。  上市駅建物内の1階は、過去には居酒屋や食堂、喫茶を提供する飲食店のほか、理髪業を行うお店など多くの入店があり、にぎわっておりましたが、残念ながら次第に退店されるお店が増え、現在は建物所有者であるアルプス農業協同組合の事務所や金融窓口、富山地方鉄道関係の事業所、タクシー会社の事務所を除けば、町観光協会とパン屋のみとなっております。  町では、中心市街地の空き店舗を活用する事業者に対する補助制度を設けており、上市駅内へのテナント誘致にも活用が可能となっております。この補助制度は、内装の修繕や備品購入などが補助対象で、補助率3分の1、補助金の上限額は100万円となっておりますが、今年度より、工事や備品購入等を町内の業者に発注すれば、補助率を2分の1、補助金上限額を150万円まで引き上げております。さらに、家賃の一部を2年間助成する制度も設けております。  テナント所有者であるアルプス農業協同組合によれば、これまでも入居希望者がいれば物件を案内しているものの、建物自体の老朽化が著しいことに加えて、水道や下水道など水回りの改修を入居者側の負担でお願いしているとのことであります。  このため、飲食店等の開設には多額の費用が発生することが想定されますが、入居を前向きに考える方がいらっしゃれば、町としても、先ほど申し上げました補助制度を最大限活用していただきたいというふうに考えております。 40 ◯議長(堀田喜久男君) 金盛建設課主幹。             〔建設課主幹 金盛敬司君 登壇〕 41 ◯建設課主幹(金盛敬司君) 上市駅周辺の一般用駐車場に関するご質問にお答えします。  現在、町が管理する上市駅周辺の駐車場につきましては、駅舎正面に車椅子使用者用スペースを含む計12台分の無料駐車場を設けておりますが、あくまで送迎のための一時的な利用をお願いしております。  一方で、通勤等で駐車場を長時間利用される方々は、駅舎西側あるいは東側にある民間の有料駐車場を利用されております。西側を管理するアルプス農協や東側の新川産業に利用状況を伺ったところ、貸出用の駐車区画は全体で128台分あり、うち35区画が契約中とのことで、現時点で90台程度の十分な空きがございます。  基本的に長時間利用される方々には、今ある有料駐車場をご利用いただきたいと考えておりますが、今後、上市駅のにぎわいづくりが進む中で、さらなる駐車場が必要となる場合には、民間事業者での開発も含め、上市駅周辺の駐車場のあり方について検討していくものと考えております。 42 ◯議長(堀田喜久男君) 12番 酒井桂之君。 43 ◯12番(酒井桂之君) 答弁、ありがとうございました。  まず初めに、5年度の予算編成については、厳しい予算編成となり、子育て支援の充実と移住・定住を核に施策を推進するため、財源確保と歳出削減に取り組むと決意を述べられています。  予算編成を期待しております。主なプロジェクト事業は全体が決まらないようでありますが、令和5年の3月の予算議会で詳しく示してもらいたいと思います。  次の上市駅のにぎわいについてお聞きいたします。  昨年開催された富山地方鉄道上市駅開設90周年記念事業、プロジェクト事業でも、もう一度盛り上げ、交流・にぎわい・往来の拠点として盛大に開催されました。  その上市駅は、時代の移り変わりやコロナ禍により人の往来が減少し、かつてのにぎわいの交流が減り、活気がなくなりましたが、上市駅のにぎわいは町民の切なる願いであります。  上市駅は、電車を利用する人だけではなく、広く町民が上市駅を利用し、飲食店やカフェなどが空き室を利用して営業すべきだと思います。にぎわいをつくることが求められているわけであります。  先ほどの町長の答弁でも、上市駅、それから建物はJAアルプスの物でありますので、町長の言われることも分かりますが、私は、今空き家のほうも水道設備やいろいろなことで費用がかかるということで困難だということも聞きましたが、今の状態でおりますと、上市駅はパン屋さんが1軒でありまして、あとは通りすがりの施設ではないだろうかと、そういうふうに思っています。  それで、いわゆる再開発ということは分かったわけでありますが、所有者はそのようになっておりますので、にぎわいをどうつくっていくかという質問に変えてきたわけであります。  上市駅は、今まで上市町の顔として、上市町の発展の第1番目でありまして、2番目は商店街でありました。上市町も今のような状態になり、2番目の商店街の繁栄については、郊外にスーパーマーケットができて、町内の商店も衰退をして、今3番目の行政事業の上市町の役場だけが上市に残っているような状況であります。  そういう中で、やはり上市の顔であります上市駅のにぎわいをどうやってやっていくかと、盛り上げていくかということにつきましては、大変困難な状況でありますが、今までも、剱茶屋のほうにも私は飲みに行って楽しませてもらいましたし、また上市では居酒屋が少なくなっているのが現状であります。また、カフェやら喫茶店があれば、上市駅を拠点に、そこでにぎわいがつくれるんではないかなと、そういうふうに思っております。  建物が古くて大変厳しい状況にありますが、町長には、来年は町制70周年記念事業も控えているわけであります。その中にもやっぱり上市駅のにぎわいをひとつ入れていただきまして、できれば通行だけじゃなくして、上市駅にとどまって、にぎわいをつくりたいなというふうに思いますので、中川町長にはそういうことを要望しておきたいと思いますので、また町長も十二分に分かっておられると思いますが、よろしくお願いしたいと思います。  これで質問を終わります。  どうもありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  松  本     寛  君 44 ◯議長(堀田喜久男君) 7番 松本 寛君。              〔7番 松本 寛君 登壇〕 45 ◯7番(松本 寛君) よろしくお願いします。  本日は耕作放棄地について質問させていただきます。  地域住民から、相談内容として、近所の耕作放棄地と思われる場所が雑草で荒れ放題であり、害虫の発生や美観の悪さで困っているというものがありました。確かにそれらしい場所を上市町内に見かけます。そして、耕作放棄地問題は日本各地の自治体でも課題として取り上げられています。  短期的な視点で見た場合、除草さえできれば、地域住民の皆様はまず安心できることと思います。  そこで質問ですが、荒れ放題の私有地に地域住民が困っていた場合に、町が権利者に対処を促すか、あるいは直接草刈りをするなどの支援はありますか。  今度は長期的な、そして町全体の視点で見た場合、耕作放棄地というのは、いわば生産機会の損失であり、惜しい、もったいないなという思いにかられます。  さて、一口に耕作放棄地といっても、そこに至る経緯は様々で、所有者の意図や状況が複雑に絡み合っていると思います。特に最近は、肥料や油などの生産資源価格高騰により離農したいという方の声が一層強まっています。  土地の権利問題は非常にデリケートで取扱いが難しいと思われますが、まず第一歩として、上市町における耕作放棄地の状況把握がどれだけなされているのかお伺いいたします。  まず、上市町全体の農業従事者の平均年齢はどのくらいでしょうか。上市町として耕作放棄地の所在地や権利者、面積、状況などを把握しているか。あるいは、そのような情報を蓄積している関係機関との連携は取れていますでしょうか。  耕作放棄地に関する情報が蓄積されれば、その後の対応も効果的で具体的になるのではないかと期待しています。  産業課長、答弁のほう、よろしくお願いします。 46 ◯議長(堀田喜久男君) 酒井産業課長。             〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕 47 ◯産業課長(酒井紀明君) 耕作放棄地に関するご質問にお答えします。  耕作放棄地につきましては、農業委員会を中心に実施している農地パトロールにおいて所在等を把握した上で、農地の所有者に対し、耕作放棄地に関する利用意向調査を実施しております。  この調査で貸付けを希望すると回答された農地については、農業委員や農地利用最適化推進委員が近隣農地の耕作者に働きかけを行い、農地の貸し借りを推進することで耕作放棄地の解消に取り組んでおります。  また、耕作放棄地は、議員ご指摘のとおり、害虫の発生等によって近隣の農地や家屋に被害を及ぼすことがあります。農業委員会事務局では、こうした苦情をお聞きした場合は、所有者を特定した上で、是正していただくよう個別に通知を行っております。今年度は、これまでに地権者15人に対し通知をしたところ、約1ヘクタールについて問題の解消が図られました。  次に、耕作放棄地の草刈りにつきましては、町が代わって実施することはありませんが、多面的機能支払制度を活用していただければ、共同活動による草刈りを支援できるようになっております。  次に、町の農業従事者の平均年齢につきましては、正確にはつかんでおりませんが、2020年農林業センサスによりますと、農業を営んでいる方で一番多い年代は70代前半となっております。農業従事者の高齢化や後継者不足が進んでおりますが、一方で当町では近年、新規就農者が増加傾向にあります。  先ほど申し上げました農地パトロールや農地利用意向調査により、耕作放棄地の所在地や所有者、面積、農地の状態などをおおむね把握しておりますので、これらの情報を県やJA等と連携し、担い手農家への集積や新規就農希望者への農地あっせん等に活用しまして、少しでも耕作放棄地の発生防止や減少につなげられるように努めてまいります。 48 ◯議長(堀田喜久男君) 7番 松本 寛君。 49 ◯7番(松本 寛君) 答弁、ありがとうございました。  長期的な視点で見たときの問題に対しては、非常に難しいことを理解しています。短期的な視点で見たときの問題の除草、この問題をまずご対応をお願いしたいと思っています。  そのためにも、今の状況が情報として分かっているか。分かっていれば、今草が伸びている、そこがどうして除草されていないのか。独り暮らしであるとか施設に入られているとか、そういった家族構成も含めてご理解をされていくためにもデータ化されていくことを望み、そのデータ化が次の一歩になっていくと思いますので、ぜひぜひ前向きに取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  以上で質問を終わります。 50 ◯議長(堀田喜久男君) 午後1時まで休憩いたします。                               (午前11時37分)         ────────────────────────                               (午後 1時00分) 51 ◯議長(堀田喜久男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────             ◇  廣  田     透  君 52 ◯議長(堀田喜久男君) 2番 廣田 透君。              〔2番 廣田 透君 登壇〕 53 ◯2番(廣田 透君) 通告に従い、質問させていただきます。  来年、上市町は町制70周年を迎えます。そこで、例年8月13日に行われている上市まつりを町制70周年記念と連携し、例えば、この年に限定して役場駐車場を利用し拡大して行い、上市音頭や盆踊り、屋台や花火の夕べを町民が参加できる形で盛大に行うことはできないでしょうか。  また、花火の夕べに関しましては、現在の打ち上げ地点が開発により縮小される懸念があることから、花火の大きさの縮小も考えられます。今後打ち上げ場所に関しても検討が必要かと思われますが、町としての協力が得られるかお聞きしたいと思います。  これらの提案はまだ私案の段階ではありますが、全体として、町としてどのような形で協力が得られるか、町長にお伺いいたします。  続きまして、ふるさと剱親自然公園の利活用について質問いたします。  現在、ふるさと剱親自然周辺には、バーベキュー場やキャンプ場、パークゴルフ場などアウトドアスペースが存在しています。また、早乙女湖にはニジマスやイワナも生息しており、フィッシングポイントとしても魅力を秘めているほか、現在カヌーの競技場としても利用され、全国中学生大会も開催されるなど利用の幅が広がっています。  そのような中、町民の方から、早乙女湖でサップの利用はできないかとの問合せをいただきました。  サップは、現状はカヌー教室などの監視体制の整った環境でのみ利用可能と聞いております。ダム湖である以上、安全管理が必須であるのは理解できますが、今後サップなどの利用の幅を広げることはできないでしょうか。  それとともに、早乙女湖周辺を含めたふるさと剱親自然公園一帯をアウトドアの拠点として、上市町としてアピールできないでしょうか。  酒井産業課長にお伺いいたします。よろしくお願いいたします。 54 ◯議長(堀田喜久男君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 55 ◯町長(中川行孝君) それでは、70周年の関係について、お答えをさせていただきます。  ふるさと観光上市まつりは、毎年8月13日に西中町商店街をメインステージとして町民参加による町流しの夕べ、白竜橋付近での「におとんぼ」、花火の夕べなどが一体となって開催されております。  今年度は花火の夕べのみの開催となりましたが、このイベントは上市町の夏の風物詩となっていることからも、例年、町民やお盆に帰省されている方々から大変楽しんでいただいているところであります。  新町制70周年を迎える来年度においても、本イベントを役場駐車場で開催してはどうかとご提案でありますが、感染症対策や花火の実施場所との関連に加え、にぎわいの場が分散されるなどの問題点もありますので、実行委員会においてご検討をいただきたいと考えております。  ふるさと観光上市まつりは、当町にとって大事なイベントであり、新町制70周年を記念して大いに盛り上げていただけるよう期待しているところでありますが、実施に当たっては、できる限りご協力をさせていただきたいと考えております。  なお、花火の打ち上げ場所につきましては、これまでの場所の適否や新たな場所について検討を指示しておきましたので、しばらく時間をいただきますようにお願い申し上げます。 56 ◯議長(堀田喜久男君) 酒井産業課長。             〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕 57 ◯産業課長(酒井紀明君) ふるさと剱親自然公園の利活用に関するご質問にお答えします。  ふるさと剱親自然公園では、交流促進施設としてバーベキュー場やパークゴルフ場、オートキャンプ場等を設置しております。
     当施設の利用期間は4月1日から11月30日までとしており、今年度の利用人数はバーベキュー場で272人、パークゴルフ場で455人、オートキャンプ場で2,230人と、町内外から家族連れや若者たちなどに幅広く利用をされております。  当施設の利用者数は、コロナ禍前の令和元年度と比べると、パークゴルフの利用人数は減ったものの、アウトドアがブームとなってきたこともあり、オートキャンプ場やバーベキュー場では、土日や祝日は常に予約が入り、利用人数は約1.5倍の増加となっております。  議員ご提案の早乙女湖でのサップ利用につきましては、富山県上市カヌー競技場が行うカヌー競技普及振興事業としてあらかじめ位置づけをした上で、気象条件が整った中、利用者のライフジャケットの着用や救助艇の用意、救助員の待機などの危険防止対策が施された場合のみ可能となっております。残念ながら、当公園利用者がいつでもサップをすることができるという状況ではありません。  なお、今年度、町が早乙女湖で実施した事業は、町内小学生のカヌー体験教室や総合型スポーツクラブ「さんさん」のカヌー体験教室、そして8月に実施した「ミライの種」事業でのサップとカヌーの体験教室でありまして、いずれの事業も富山県上市カヌー競技場の指定管理者である富山県体育協会が策定する利用計画に加えていただいており、さらに乗船指導、監視、救助などの体制を地元カヌー協会のご協力をいただいて実施できたものであります。  議員ご指摘のとおり、早乙女湖を当公園と一体的に活用すれば、アウトドアの拠点として大きな強みを持つことになると思われますので、今後、サップやカヌーを体験する機会を少しでも増やしていけないか、事業を企画する各課と連携の上、関係者と協議してまいりたいと考えております。 58 ◯議長(堀田喜久男君) 2番 廣田 透君。 59 ◯2番(廣田 透君) 町制70周年におきまして、前向きのご答弁をいただきまして、町長、ありがとうございました。  これからまた具体的な、何ができるかということを考えながら、町のほうに対しても提案していきたいと思いますので、ぜひその際はご協力のほうをよろしくお願いいたします。  ふるさと剱親自然公園の利活用につきましても、ご提案について前向きにご検討いただきまして、ありがとうございます。  サップにつきましては、やはり管理体制、監視体制が十分に整った環境でないと、ダム湖の利用ということで、独自にサップを持ち込むこととかはなかなか難しいということで、その点に関しては理解できます。  これから監視体制の整った上でサップの利用などが徐々に拡大していければありがたいと思いますので、その辺もまたご検討のほうをよろしくお願いいたします。  そして、その周辺一帯、ふるさと剱親自然公園全体を上市の一つのアウトドアの拠点としてこれからもアピールしていけるように、また拡大のほうをよろしくお願いいたします。  以上で質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  寺  西  庄  司  君 60 ◯議長(堀田喜久男君) 8番 寺西庄司君。              〔8番 寺西庄司君 登壇〕 61 ◯8番(寺西庄司君) ただいまより、通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。今回はJアラートとスクールバスに関してであります。  1番目はJアラートについてであります。  北朝鮮が相次いでミサイルを発射しています。11月18日には新型のICBMという大陸間弾道ミサイルの発射実験を行われてしまいまして、Jアラートが発出されたと新聞報道されました。  さらに危険を感じるのが、このミサイルが列島を超えられなくて、途中の日本海で落下しているらしいとのことであります。制御できなくなったミサイルが間違って上市に落ちてしまったら、大惨事であります。  そもそもJアラートとは、総務省消防庁の全国瞬時警報システムの通称でありまして、国から発令された警報を、人工衛星を介して各自治体の無線を自動的に起動させて音声で上市町の各地住民に通達するものでありまして、地震、津波など緊急を要する自然災害やミサイル攻撃、大規模なテロなどの有事の際に使用されるシステムであります。それぞれのサイレンの音は数種類ありまして、特にミサイルの国民保護サイレンは、上市では吹鳴されたことはないと思われます。  私としましては、ブッシュ大統領をして「悪の枢軸」と言わしめたかの国家が、飛ばせば失敗するかもしれないミサイルを、平穏に暮らしている地域の方角に向けて発射してくる暴挙に、むかむかしたものを覚えるものであります。  そこで、3点についてお伺いいたします。  1点目は、先ほども上市町では国民保護サイレンが吹鳴されたことはないと発言しましたが、近隣で実際に吹鳴させて訓練などを行ったことはあるのでしょうか。  どのような避難行動を取ればよろしいのかということを町民の皆さんと確認するために、弾道ミサイルの飛来を想定した避難訓練を実施する予定はないのでしょうか。  2点目、このシステムにつきまして、消防庁から受け取った情報を上市町の防災行政無線において確実に発信できているのかなどの点検が必要だと思われますが、Jアラートの信頼性向上のために、どのようなスケジュールで行われているのでしょうか。  3点目、武力攻撃や大規模テロなどに際して、迅速かつ的確に国民の生命、身体及び財産を保護するために、平素から備えておくべき事項、実施体制、避難や救援に関する事項などを定めた上市町国民保護計画につきまして、策定されたときより、上市町における交通インフラなどは随分充実してきているのではないでしょうか。  同計画では変更する箇所がないか、丁寧な見直しをする必要があるのではないでしょうか。  小池総務課長にお尋ねいたします。  2番目はスクールバスについてであります。  今年の夏も、子どもがバスに取り残され、死亡するという痛ましい事件がありました。上市町としても、事故防止への意識から、対策は徹底しているものと思います。改めて出欠確認やバス内の見回りなどに、安全対策に徹底してほしいと思います。  調べてみますと、車内に7時間も9時間も父親が子どもを置き去りにしてしまったという事件さえもありました。  このように、親でさえ我が子を車の中に取り残して、貴い命を忘れてしまうんです。いわんやスクールバスのプロのドライバーさんをやであります。児童を届ける仕事がルーチンとなってしまって、そこに児童がいるのに目に入らない。頭の中から消え去ってしまう。  そんなことが起こらないように、適時適切にプロのドライバーの皆さんがはっとする指導・監督を粘り強く行い続けていかなければならないのではないでしょうか。当局に対しては、今後も強力に推進していただきたいと願うものであります。  そこで、2点についてお伺いいたします。  1点目、児童生徒がスクールバスに乗車するのは、どのような場合や場面で利用されているのか現状をお伺いいたします。  2点目、閉じ込め事故を未然に防ぐために、スクールバス等の運行に対して啓発を行うことはできないか。  平井教育委員会事務局長にお伺いいたします。  よろしくお願いいたします。 62 ◯議長(堀田喜久男君) 小池総務課長。             〔総務課長 小池義弘君 登壇〕 63 ◯総務課長(小池義弘君) Jアラートのご質問にお答えいたします。  まず、弾道ミサイルの飛来を想定した避難訓練につきましては、今年の9月22日に県内で2例目となる国、県及び魚津市による、弾道ミサイルの飛来を想定した住民避難訓練が魚津駅周辺において実施されております。  弾道ミサイルの飛来によってJアラートから国民保護に係る警報のサイレン等が流れたときには、屋外にいる場合はできる限り頑丈な建物や地下へ避難、建物がない場合は物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る。屋内にいる場合は窓から離れるか、窓のない部屋へ移動することとされておりますが、今後、魚津市での訓練の状況をよく調べた上で、当町での避難訓練の可否について検討していきたいと考えております。  次に、Jアラートの点検スケジュールについてお答えします。  緊急時において住民に対し迅速かつ確実に情報を伝えられるよう、Jアラートの全国一斉伝達試験が毎年、2月、5月、8月、11月の年4回実施されております。直近では先月16日に実施されましたが、この中で試験情報の受信確認、情報伝達手段の起動試験と併せて、システムの点検も行っております。  最後に、上市町国民保護計画の見直しについてお答えします。  平成18年度に策定した上市町国民保護計画は、平成22年度に見直しを行って以来10年近く経過しましたが、近年、武力攻撃やテロによる脅威は、残念ながら日本でも身近な問題となってしまいました。  このため、本年10月に町の国民保護協議会を開催し、Jアラートに対応した体制整備及び住民周知、国のシステムを活用した安否情報の収集及び提供、避難先での医療活動等に係る他市町村との連携などについて、現在の計画に追加記載する検討を行ったところであります。  今月22日に再度国民保護協議会を開催し、意見集約を行った後、来年1月からパブリックコメントを実施した上で、今年度中に計画の見直しを終える予定であり、町民の皆さんにも計画の内容をしっかり周知していきたいと考えております。 64 ◯議長(堀田喜久男君) 平井教育委員会事務局長。           〔教育委員会事務局長 平井清利君 登壇〕 65 ◯教育委員会事務局長(平井清利君) スクールバスに関するご質問にお答えいたします。  児童生徒は学校から半径2キロメートル以上離れた遠隔地から登下校する場合にスクールバスを利用できることとしており、富山地方鉄道に運行を委託しているコミュニティバスに乗車しております。また、冬期間、自転車で通学ができない中学生のために臨時スクールバスを町所有のマイクロバスで運行しております。  閉じ込め事故防止の対策に関しましては、コミュニティバスの運行を業務委託している富山地方鉄道では、運転手の服務心得として終着時の車内点検がマニュアル化されているため問題ないものと考えておりますが、先般の事件を受けて、改めて終着後の車内点検の徹底を依頼いたします。  また、町所有のマイクロバスを利用する場合は、シルバー人材センターより運転手の派遣を受けているため、置き去り事案が発生しないよう、シルバー人材センターに対し運転終了後の車内点検の徹底を要請してまいります。 66 ◯議長(堀田喜久男君) 8番 寺西庄司君。 67 ◯8番(寺西庄司君) ご答弁、ありがとうございました。  まず、上市町にこの甚大な被害があった場合にというところで心配になって質問させていただきましたが、魚津でそういう訓練があったんですね。できれば、また案内していただければありがたいなというところでございます。  年4回も検査されているということで、今後いろいろな審議会を経てこの国民保護計画も見直していくということでございますので。  私がちょっと感じたのは、上市スマートインターチェンジがあることによって、救援物資が運ばれてくる緊急輸送拠点とか、8号線に近いアクセスのよさなどで支援が行き届きやすくなるでしょうという思いがありまして、またこの町を越えての、何かあったときの皆さんの避難につきましても、安心して利用いただけるように、平穏な時期に策定しておきたいなという思いがありましたので、その部分もちょっと具体的に折り込めないものかなというふうに思う次第でございます。  このような障害を排除して、上市町民が安心できる計画にぜひしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  スクールバスの件に関しましては、上市のバスというものは、とても使いやすいバスの状況になっております。運行面で児童生徒に柔軟に対応していただきまして本当にありがたいと思っておるんですが、便利に使えることにやっぱり感謝しなければなりません。  どんなふうになっているのか、今ほど局長がおっしゃいましたように、登下校に使ったり、冬季の臨時便として利用したり、あと校外学習にも使っていらっしゃるということで、随分便利に使わせていただいている。ありがたいことであるというふうに思っております。  また、この関係機関の方には安全対策に十分に取り組んでいただいておりまして、バスの児童の置き去りに対しましては、関係者の一人一人が危機管理意識を多分持ってもらっていると。  だけど、二重三重にそのチェックを、安全対策を日々積み重ねるというところも大事だと思いますので、その気配りの運行をお願いしたいと思います。  教育委員会におかれましては、関係機関との約束事の確認と指導や要請の徹底をお願いしたいと思いますので、老婆心ながら、よろしくどうぞお願いしたいと思います。  今日の質問は終了させていただきます。  ありがとうございました。 68 ◯議長(堀田喜久男君) 以上で、一般質問並びに質疑を終わります。  これをもって、町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を終了いたします。               議案の常任委員会審査付託 69 ◯議長(堀田喜久男君) 次に、ただいま議題となっております議案第72号から議案第84号までは、お手元に配付してあります付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。        ◆◆◆ 閉   議   の   宣   告 ◆◆◆ 70 ◯議長(堀田喜久男君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。        ◆◆◆ 議  会  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 71 ◯議長(堀田喜久男君) 次に、議会の日程を申し上げます。  12月13日は総務教育常任委員会、14日は産業厚生常任委員会を開催します。16日は全員協議会の後、本会議を再開し、諸案件の審議を行います。        ◆◆◆ 散   会   の   宣   告 ◆◆◆ 72 ◯議長(堀田喜久男君) 本日はこれをもって散会いたします。                               (午後 1時27分) Copyright (C) Kamiichi Town, All Rights Reserved....